犬がけたたましく吠えている時や、身構えて唸っている時などに、いくら「ダメ!イケナイ!」と大きな声を出しても、大抵の犬には声が届いていないですよね。

体罰はしたくないけど、一体どうやって叱ったらいいのやら・・・と困っていませんか?飼い主さんの声は重要視していない犬には、かわりに「音」を使うととても効果的なんです。

叱っても聞かない犬には音でしつけをしよう

adolf-hitler-150448_640

犬の褒め方は分かっても、犬の叱り方が良くわからないという方、多いですね。人間相手なら言葉を使って「なぜ間違っているのかを説明」することが出来ますが、犬はそうも行きません。

吠える犬を座らせて、同じ目線でまっすぐ目を見つめて「吠えたらお客さんにご迷惑になっちゃうでしょ。吠えるのやめようね。」なんて言ってるそばから吠え始めたり、「あなたが吠えるとママ悲しい」なんて涙ながらに訴えたって、残念ながら通じませんよね・・・・?

そんな時には犬がビックリするような音と望ましくない行動をペアにする」ことで、「ダメ」を効果的に教える事がが出来ます。

なぜ犬のしつけに音を使うのか

animal-1299573_640

犬にとって、飼い主さんの声というのは日常の一部です。犬には会話の内容は分からないので、基本的には、敢えて話しかけられない限りは「無視してもいい」領域の音になっています。

犬にとっての飼い主さんの声って、そんな音ですから、「ダメ」「やめなさい」と重要な事を伝えたくても埋もれてしまうんですね。

特に、飼い主さんの声が普段から声の大きい場合や、理由もわからずしょっちゅう大声で叱られる犬などは、大きな声も重要視しなくなってしまいます。

また、怒っている飼い主さんに犬がさほど脅威を感じていない場合も、同じように飼い主さんの声=無視 という認識が犬の中で出来上がってしまいます。

声ではなく、音で叱るしつけ

firecracker-157886_640

犬が嫌いな音ってどんなものでしょうか? 下にリストしてみました。

【金属音】 ガシャン缶*・シンバルなどに代表されるような、甲高くて頭にひびく感じの音です。自然界に存在しない音なので本能的に「危険・怖い」と判断します。

【突然の大きな音】 銃声・花火・爆竹・雷・新聞紙で床を叩くなど

人間でもそうですが、やはり突然の大きな音にはビックリするものです。突然の銃声や爆竹のような音は飛び上がってしまいますね。犬も同じです。

【超音波音】

人間にはよく聞こえない音で、犬の耳にはとても高い音として聞こえるキーンという音です。

叱るしつけに使いやすい音はコレ

上記に挙げたように犬が嫌う音は色々ありますが、犬を叱るときに私が個人的に一番おすすめなのは、リストの一番最初の「ガシャン缶」です。

「ガシャン缶」とは、空き缶にコインを入れたもので、振ったり投げたりすると「ガッシャーン!」と大きな音がするものです。 安価で手作りできて、家の色々な場所にいくつも置いておいて、咄嗟の状況でも使いやすいというメリットがあります。

良い音がする「ガシャン缶」の作り方

gashan
まずは、下記の3つのアイテムを準備してください。

【空き缶】
アルミ缶だとあまりいい音がしないので、ステンレスなどのもっと厚みのある金属缶が良いですね。私が一番重宝しているのは、100円ショップで売っているステンレス製のソルトシェイカーです。小さな穴が沢山開いているので、中の音が効果的に外に漏れ、良い音がします
【コイン】
1円玉だと軽すぎるので、10円玉の方が良いでしょう。お金を入れるのに抵抗がある方は、バラバラと小さなもので金属製なら何でもOK。
【テープ】
ガシャン缶を投げて使う事もありますので、中に入れたものが飛び出さないようにしっかりと止められるテープが良いです。

作り方は超簡単。缶の中にコインを入れ、テープでしっかり閉じる。ガシャガシャと振ってみて、大きくていい金属音がすれば完成!簡単でしょう? これを、犬が過ごす部屋の数だけ分作ってくださいね。

ガシャン缶の音の使い方

さて、ここからが肝心の使い方講座です。

犬が望ましくない行動をしたら、即座に「ガシャン!」と音を鳴らし、犬をびっくりさせる。

音を鳴らす人は誰れでもOKですが、以下の点について注意をしてください。

音を鳴らすタイミングに注意

犬が望ましくない行動をしたその「瞬間」にガシャン!と音がなると、「何が悪かったのか」が犬にとって一番分かりやすいです。 望ましくない行動が無駄吠えでであれば、「吠えた瞬間」です。

しばらく吠えた後にガシャンと音を鳴らして黙らせても、それは「黙る」の訓練であり、「吠えない」しつけにはなりません。犬が吠えたらすぐに対応できるよう、犬が出入りする部屋の全てに1つずつ置いておきましょう。

「悪い行動」=「ガシャン音」の一貫性

ほとんどの犬は1回では「ガシャン!」音の理由を理解できません。一瞬だけ吠えやんで、「あー、ビックリしたァ、もうやめてよね、ワンワンワンワン!」ってな感じです(笑)。

上記のように、またすぐ吠え始めるような場合には、犬が「吠えない選択」をするまで何度でも音を鳴らして下さい。

1回の練習で吠えやむようになるのは稀です。同じ練習を何度も何度も繰り返してようやく「吠えちゃいけないんだ」という事が分かり始めますので、分かるまで根気よく一貫性を貫いてください。

犬が傍にいない時には投げる

犬が吠え始めた時に犬が離れたところにいる場合には、ガシャン缶を投げてください。(なるべく犬のそばに落ちるように、でも犬に当たらないようにね!)

ビックリして吠えやんでいる隙に傍まで行き、吠えなくなるまでガシャン音を使ってください。

音を「小出し」にしない

先ずは小さい音から・・・なんてステップを踏んでいると、音に慣れてしまうだけです。最初から最大音量で鳴らし「ヒィィィー、二度と聞きたくない」と思わせてくださいね。

使いすぎない

使いすぎると慣れてしまって効果が無くなるので、何でもかんでも叱る道具としてではなく、本当に困っている行動を叱る時だけ使うようにしましょう

音だけに頼らないしつけを心がける

いつまでも音だけに頼ったしつけにならないように、ガシャンと慣らすときに「ダメ」という声と「気迫」もペアにしましょう。

練習を重ねると、いちいちガシャン音を使わなくても、「ダメ」の言葉を聞けるようになります。

「音に驚いて吠えやんだら、すぐ褒める」のは間違い

犬のしつけにおいて「褒める」というのはとても重要な事は皆さんもご存知でしょう。もちろん間違ってはいませんが、褒めるにもタイミングが重要です。

音を使って叱るしつけをしている時の「褒めるタイミング」は、吠えやんだときではありません。意外でしょう?

なぜなら、吠えやんだときは「ビックリして吠えるのを忘れちゃった」だけであって、自分から吠えやむことを選択したわけではないからです。

ビックリしたからオヤツもらえる=ガシャンと音がしたらオヤツがもらえると誤解しかねません。ガシャンと音がして吠えやんだときには、飼い主さんは表情を緩める程度でokです。

褒めるのは、いつもなら吠えるであろうタイミングで、犬自身が「吠えない」事を選択した時です。

ピーンポーン→吠える→ガシャン音→吠えやむ→ピーンポーン→また吠える→また音を鳴らす・・・・という繰り返しを数回も続けると、ある時「ピーンポーン」→「・・・・」(無言で飼い主さんをじっと見る)という行動が出る時が来ます。

こここそが褒め時です。この時点では、まだ犬は吠えないという選択が正しいのかどうか100%確信がない段階ですので、「そう!それが正しい選択!よくできたね!!」と褒めてあげることで、ようやく「ピンポンで吠えなければ褒めてもらえる」という学習が成立するのです。お分かりですか?

目に見える行動だけではなく、犬の心の動きにまで注目してしつけができれば、犬の理解スピードも早まりますよ!

 

クリッカートレーニングで褒めるしつけにも音を使おう!

clicker

犬は音に敏感な動物だという事を利用して、上手に「ダメ」を教える方法をお伝えしましたが、「それが良いよ!」と褒めるときにも音が大活躍します。

犬は褒められてナンボ。いつでも褒められたい。飼い主さんもいつでも褒めたい。ただ可愛いだけでも褒めたくなりますよね。

それ自体は悪い事ではありませんが、そうすると、「お座り」「フセ」などを教えるときに、普段の褒め方と同じでは、「それをして欲しいよ!」というメッセージが伝わりにくいんですね。

そんな時に活躍するのがクリッカーと呼ばれる小さな道具です。おやつとペアする事で、クリッカーの音=褒められる事 と関連づけ、良い行動をクリッカーの音で強化してゆくという使い方をします。

芸達者な犬の動画をYoutubeなどで見かけますが、ほぼ間違いなくクリッカーを使って訓練をしているハズです。映画で演技をする犬などもそうでしょう。クリッカーを使うと物事の覚えが良いという証拠です。

クリッカートレーニングの詳しい説明は下記記事からご参照ください。

クリッカーを使って犬をしつけよう。犬が好きな「音」の応用術

個別無料相談受付中

me

しつけにお悩みで、本気で問題行動を治したいと思っている飼い主さん対象!

私が直接、LINEでお悩み相談を受け付けています。下記ボタンからお友達登録してください。

一度に対応できる人数に限りがあります。あまりに大量のメッセージが殺到したら、このボタンは削除するかもしれないので、お早目にどうぞ。

友だち追加