トイ・プードルを飼うとなったら、ほとんどの場合、トイレは室内でするようにしつけをすると思います。しつけに失敗してしまうと、大変!トイプードルの性格と、トイレのしつけのコツなどをお話しましょう。
【トイ・プードル】トイレのしつけのしやすさの決め手となるのは?
トイプードルに限らず、犬はもともと綺麗好きな動物です。自分のものを含め、排泄物は汚い物と認識する本能が備わっているものです。しかし、育った環境により、この本能が削られてしまっているケースがあります。
悪徳ブリーダーなどの不衛生な環境で産まれ育った子犬は、綺麗好きの本能を捨てざるを得ず、自分や他犬の排泄物の近くで寛ぐことに抵抗がなくなってしまいます。
面白い話をすると、野良犬は自分の排泄物の傍で生活することに慣れておらず、綺麗好きの本能が非常に強いので、自分の家だという事をしっかり認識することができれば、家庭に迎え入れても家を排泄物で汚すことはめったにありません。まぁ・・・昨今野良犬なんてのは滅多にいませんがね・・・・(笑)。
要は、家庭に迎え入れてからのトイレのしつけのしやすさは、それまでどんな環境で育ってきたかで決まるという事。子犬を選ぶときには、出来るだけトイレのしつけにまで気を配っている素性のよいブリーダーさんなどから選ぶとよいでしょう。
トイ・プードルのトイレのしつけのしやすさは?
トイプードルのトイレのしつけのしやすさ度 ★★★★☆
トイプードルのような「作られた」犬種は、野性的な性質を残している犬種に比べると綺麗好きの本能の部分が少なくなります。 これは、前述の話と矛盾するかもしれませんが、家庭内でのトイレのしつけにはプラスに働きます。何故かというと、綺麗好きの意識が強すぎる犬に、室内のトイレで排泄をさせるのは大変だからなんです。
トイプードルのトイレのしつけでは、育った環境の中で培った清潔感と、室内で排泄することにさほど大きな抵抗がない性質を上手に活かしてきちんとトイレの場所を教えれば、すんなりとしつけは成功するはずです。ただし、誤解しないでくださいね、教えなくても勝手にトイレでするようになる、という事ではないですよ! きちんとしつけをすれば、覚えは早いという事です。
汚れたシーツは使わない
汚れたシーツを、そのまま放置していませんか?「ちょとだけだから替えるの勿体ない」、「もう1回くらいオシッコしてから・・・・」という気持ちはよく分かりますが、これをしてしまうと、綺麗好きに育てた犬だからこそ失敗を招く原因となってしまいます。
綺麗好きの犬は、自分の排泄物は踏みたくないんです。実際、近づくのも嫌なんです。トイレを汚い状態にしておくと、排泄したくなった時に汚くなったトイレとは別の場所でしてしまうようになります。
リビングのあちこちで排泄をしてしまう犬が「綺麗好き」とは信じがたいかもしれませんが、そういうものなんです。あまり失敗を繰り返してしまうと変な癖がついてしまいますので、トイレのシーツはこまめに変えてあげてくださいね。
トイ・プードルのトイレのしつけは、いつから始めれば良い?
子犬のトイレのしつけの仕方については、下記記事で詳しく書いています。犬一般として書いた記事ですが、トイ・プードルも例外ではありません。ステップ・バイ・ステップで詳しくやり方を説明していますので、ぜひ参考にされてください。
簡単にまとめておくと、
- 月齢に関わらず、家に来たその日から2週間が最大のチャンス
- この時期に失敗を繰り返してしまうと、あとがとても大変
- 人間のトイレトレーニングと違い、「大きくなれば出来るようになる」ものではない
成犬になってからのトイ・プードルのトイレのしつけのし方
成犬になってもトイレのしつけが出来ていないトイプードルは、しつけのし直しは楽ではありません。それまで別の家庭などで暮らしていて、新しい家庭に引き取られたのであれば話は別ですが、すでに失敗を繰り返して、ヘンな癖がついてしまっている場合には、かなり頑固な「やり直し」が必要です。
詳しいしつけのステップは、下記記事の記事をご参照ください。
トイ・プードル、オスとメスでトイレのしつけの仕方は違う?
オスでもメスでも、基本のしつけは同じです。しかし、皆さんもご存知の通り、オスはきちんとしつけをしないと足を上げておしっこをする「マーキング」をするようになります。
トイプードルも例外ではありません。オスのトイプードルを室内で飼い、トイレの範囲やにおいを最低限に抑えたいのであれば、マーキングはしないようにしつけをする必要があります。 「え?マーキングってみんなするものじゃないの??」なんて驚いた方もいるかもしれませんが、マーキングはしないようにしつけをすることができます。屋外でも屋内でも、です。
そんな訳で、トイレのしつけに関しては、オス犬の方が教えることが一つ多くなります。
基本的には、トイレの仕様などはオス・メス関係なく準備してかまいませんが、オス犬の方が、マーキングはしなくても、おしっこが飛び散る傾向にあります。雌犬はしゃがめば「出口」はトイレシーツからすぐですが、オス犬の場合には、たとえしゃがんでしても、トイレシーツから少し距離があるため、飛沫が飛んでしまうんですね。これはもう、仕方がないとしか言いようがありません。
トイプードルがトイレでうんちを踏んでしまう時にはどうする?
このような問題が発生するのは、子犬のうちから一人で留守番させる時間が長すぎる、夜間は放ったらかし、というケースが多いです。子犬のうちは、まだ排便のコントロールが出来ていませんし、間隔も短いので、頻繁にトイレに出してやる必要があります。これが出来ないと、子犬はケージの中で排泄をし、踏み、挙句の果ては上で寝てしまう事に抵抗を感じなくなっていってしまいます。こうなると、トイレのしつけはハードルがグンと高くなります。
共働きなどで日中長時間するにするご家庭も多いと思いますが、これから先十何年、快適に犬と暮らしていくためには、子犬のうちのトイレのしつけはとても重要です。一時期、日中の間だけでも頻繁にトイレに出すことに付き合ってくれる方などに預け、夜間も何時間かごとに起きてトイレに出すことを徹底されることをお勧めします。
トイレくらい、きっとそのうち出来るようになると甘く考えないように!