トイプードルのしつけ

トイ・プードル 生後2か月までの育て方

子犬を母犬から離し、家族のメンバーとして連れてくるのに一番理想的なのは生後49日~56日と言われています。生後2か月にも満たない小さな赤ちゃんです。ちっちゃくてフニャフニャで頼りないですが、人間の新生児とは全く違います。産まれてから、新しい家族のもとへ旅立たせるまでの注意点などを記しておきます。

生後2か月までのトイ・プードル

生後2か月までのトイ・プードルは通常母犬と暮らすものです。万が一、母犬がいない状態で、生後2か月以下のトイ・プードルの子犬をお世話することになったら、以下の「母犬がいたら、こうお世話するんだな」という事を心に留めて世話をすることが出来たらよいですね!

犬は犬であり、犬として扱わないと、心身ともに健康に育つことができません。人間の赤ちゃんとは違う点がいくつもありますので、ご注意ですよ!

生後0日~2週間のトイ・プードル

産まれたばかりのトイ・プードルは、まだ目も耳も開いていません。嗅覚・触覚と味覚のみで母犬のおっぱいを探り、吸いつきます。

この時点では、まだ「しつけ」はできません。母犬が落ち着いて授乳ができる環境を整えてあげるのが一番でしょう。子犬の排泄のなどは通常は母犬が全て世話をします。

もし母親がお乳をあげない、排泄物の処理(舐めて排泄を促し、うんちが出たら食べる)事をしない場合には人間が手助けをしてあげる必要がありますので、良く観察するようにして下さい。

トイ・プードルは断尾をすることがあります。ペットショップで陳列されている犬も多くが断尾をされた状態で売られています。もし断尾を検討されているのであれば、痛覚の鈍感な生後数日のうちに処置をする場合があります。早めに獣医さんに相談されると良いでしょう。個人的にはあまりお勧めはしませんが・・・。自然のままで十分可愛いですからね~。

生後3~4週のトイ・プードル

生後3週間もすると、すでに目も耳も開き、母犬や兄弟犬の存在を認識し、互いに影響を受けるようになります。この時期に人間が上手に介入し、存在を知らしめることが、今後人間社会で生きてゆく犬にはとても大切です。母犬が攻撃的であったり、悪徳ブリーダーで産まれた場合などで、人間のやさしさや温かさを経験せずに育った犬は、人間を「一緒に暮らして当然」の仲間として認識しずらく、飼い主さん以外には懐かないような性格になる傾向があります。

この時点では、まだ何かを教える事はしなくて構いませんが、たくさん触れ合う事を意識して触ってあげたり、話しかけてあげたりしてください。 こういう事が出来るようにするためには、第一に母犬のしつけがきちんと出来ていなければいけません。母犬が攻撃的で子供に触らせない、人に向かって吠える等の行動がある場合、子犬は人間が自分にとって良い存在であると学べないばかりか、警戒すべきものだと学んでしまいます。

少し厳しいことを言うようですが、飼い主であれ、他人であれ、警戒心を抱いて吠えたり噛んだりするような、人間との主従関係がきちんと出来ていない犬には子供を産ませるべきではありません。負の連鎖が子の代、孫の代まで続いてしまいます。飼い犬にしつけが必要なことは当然なのですが、元々人に対する警戒心が強い犬と、そうでない犬で、しつけのし易さに差が出てくるのは言わずもがなです。わざわざ飼いずらい犬を一般家庭に送り込むべきではありません。

4~7週のトイ・プードル

これまでは母犬の周りを離れずに過ごしていた犬ですが、好奇心が発達し、周囲を探索し始めます。身近な母親や兄弟、人間などと遊び始めます。

この時期は、まだ上下関係などは意識せずに遊んでいます。動くものに興味が出たり、においが気になったりします。歯が生え始めますので、目に入ったものを手あたり噛んだりします。「ダメ」と連発しなくて良いように、遊んでしまっては危ないもの、口に入れてはいけないもの、壊されたら困るものはすべて排除しておきましょう。三つ子の魂百までということわざがあるように、幼児期の体験は何にも勝る糧となります。好きに探索して経験を積み重ねる事ができるように、安全を確認した上で様々なものを身の回りに置いておいてあげましょう。

この時期は、人間との楽しい経験をする必要がある時期です。激しい甘噛みはまだあまり出てこない時期ですので、犬のテンポに合わせて遊んであげたり、優しくなでてあげたりして、人間の良さを犬に教えてあげてくださいね~。ただし、ずっと抱っこはダメですよ!! 前述したように、様々な経験を通して学びますので、ずっとお膝で過ごさせて経験する機会を奪ってしまってはいけません。

この時期には、あくまで、人っていいもんでしょ?という認識を植え付けるのが目的です。

トイレのしつけ

産まれたばかりの子犬の排泄物は、母犬がすべて舐めとって綺麗にします。これは、まだ排泄の管理が自分でできない子犬の排泄物で巣を汚してしまう事を防ぐためです。巣を常に衛生的に保つことで病気などを防ぐ意味と、捕食者ににおいを悟らせないようにするためです。 この時期は、まだ「トイレに行って排泄をする」という事はできませんので、トイレのしつけは母犬に任せましょう。

犬は生後3週間を過ぎると乳歯が生えてきます。そのタイミングで、母親のお乳以外にも食べ物を口にするようになり、同時に行動範囲も広くなってきます。この時期になると、母犬はあまり子犬の排泄物を食べなくなり、子犬は巣の外で排泄することを学び始めます。

この時期に子犬の行動できる範囲が物理的に狭すぎると、どうしても巣を汚さざるを得なくなってしまいます。自分の排泄物が身の回りにある状態に慣れてしまうと、後々トイレのしつけがとてもしずらい犬に育ってしまいますので、母犬と過ごす巣は最低でも1畳程度の広さは確保するようにしてください。

本能的に寝床からは遠い場所で排泄をするようになってきますので、なるべくトイレで出来るよう促してあげましょう。

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(最終更新 2022年8月20日)

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