しつけの基本

犬のしつけ 主従関係に大事なホールドスチルとは

犬のしつけで大事な主従関係の構築。主従関係を築くために有効な方法の一つに「ホールドスチル」というものがあります。

「聞いたことはあるけど、実際どうやるの?」「
難しくない?」

そんな方の為に、ドックトレーナーからホールドスチルの説明をします。

※「直接ホールドスチルの方法を先生たちに見てもらいたい」という方はLINEに動画を送信してください。あなたの方法に適したホールドスチルの方法を、しほ先生や西川先生が直接アドバイスいたしたします。

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ホールドスチルとは?

犬のしつけをするにあたって、「主従関係を築く」事は切っても切れません。そこで、必要な訓練としてホールドスチルがあります。
初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんね。ホールドスチルとは、無防備な体勢でも、飼い主に安心して身を任せることを学習させるのが目的です。

そうなんですよ。その為に大切なことは、仰向けにしても対抗しないことです!
そうですね。飼い主に対して「自分が抵抗しても、敵う相手ではない」と理解させるためではあるんですが、力づくで犬をコントロールすることではないんですよね!
その通り!ワンちゃんの意思が大切なんです。
でも、初めは嫌がって逃げてしまう場合もありますよね。その場合はどうしたらいいですか?
もちろん、最初のうちは主従関係が築けていない状態ですから、犬が暴れて逃げてしまう場合があります。犬が暴れて逃げてしまっても、また捕まえてやり直しすればOKですよ。
そう、やり直してもいいんですね。ただ、最初は上手くいかないかもしれません。初心者は何度も繰り返してしまう可能性が…
はい。そうなんですよね…けど、失敗すればするほど「抵抗すればこの人からは逃げられるんだな」と学習させてしまうので、出来る限り失敗しないように注意が必要です。
逃げられたまま終了するのは絶対NG!
最初は根気がいるかも…時間がかかることが多いので、1時間程度時間があるときに行うようにしましょう。 

ホールドスチルを実践する前に…大切なポイント

ここでホールドスチルをする前に覚えておいていただきたいポイントを説明します。
初心者の飼い主さんも多いと思います。よろしくお願いします。
ポイント①飼い主は興奮しないこと

何故なら、飼い主が興奮すると犬も興奮するからです。「静かにしなさい!」なども言わないようにしましょう。

そこは犬も飼い主さんにつられちゃうんですね。
ポイント②力で拘束しない

力で拘束すると「怖い」という感情が先行して、戦闘モードになります。すると、噛まれたり、逃げられてしまったりする可能性が高まります。

確かに。でも、静かにしていても逃げられてしまいますよね。そうならない為に暴れた時の対処方法が必要です。しほ先生、その時はどうしますか?
そんなときは、

ポイント③犬が暴れたら脇をしめてホールドする

これは、暴れた時のみ力を入れ、抵抗がなくなったらすぐに脱力するようにしてください。

なるほど。あくまで力は暴れた時のみですね。
目的は主従関係の構築です。飼い主を信頼できると犬自身が思わないと意味がないのです。
その為、犬に対して恐怖心を与えない事がベストです。

画像でわかる!ホールドスチルのやり方

それではここからは、具体的にどのようにホールドスチルをするのか、その方法について説明をしていきますね。 
はい、しほ先生。よろしくお願いします。
1.犬の背中と人のお腹が合うように犬を抱きます。
うーん…この時点で暴れそうですね。ここで仰向けに出来たらベストなんですが、嫌がる場合には無理には行わず、抱くだけでもOKですよ。

そうですね。犬が落ち着くまで待ちましょう。優しく、犬が落ち着くような触り方をします。
ここで力づくはダメというわけです。これがクリアしたら次は…

2. 1が落ち着いて出来るようであれば人は床(椅子)に座り、伸ばした足の上に犬を仰向けにさせ、優しく落ち着くように触ります。

腕の付け根(脇)を支えるようなイメージですね。 
伝わるように画像を参考にしてください。

参考画像(チワワ)

リラックスして脱力するようになるといいですね。寝るとベストです。
この状態になったら解放(終了)してOKです。
いいですね。さらに触れるようであれば、顔周りやマズルも触ってみましょう(無理はしないでください)
中型犬、大型犬で抱っこがしにくい場合

①後ろから抱えるように抱っこ(持ち上げられるようであれば持ち上げる)

②抱き上げたまま、壁に背を向け、壁伝いに床に足を延ばして座ります。

③犬を足の間にスライドさせ、仰向けにします。

※注意※ホールドスチルが不安な方は必ず相談してください!

もしも「上手くできているのだろうか?」「自分にはできそうにない」と不安だったり、犬が狂暴化している、強く噛まれそう、という方は私たちに直接相談をしてください
そうですね、間違った方法をするとより犬との関係が崩れてしまったり問題行動が悪化する場合もあります。
公式LINEにワンちゃんの動画を撮影して送っていただければ、私や西川先生が直接確認したうえでアドバイスします
私たちとしても動画でワンちゃんの様子を見れた方が、あなたの愛犬に適したベストのホールドスチルの方法をアドバイスすることができます。抱っこすらできない大型犬ならではの方法もご紹介できますよ。
ホールドスチルのやり方を動画で確認したい人や、実際に愛犬の様子を見てもらいたい人はLINEで相談を受け付けておるぞ。

一人で悩んでいても不安じゃろうし、勇気を出してプロに相談しておくれ。

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※小型犬用、中型犬用、大型犬用のホールドスチルの動画をご用意しております。LINE登録後にどの大きさのワンちゃんのホールドスチル動画が欲しいかご連絡ください。

※実際にホールドスチルをしている様子を動画で撮影いただきLINEで送っていただければ、イヌバーシティの先生たちが直接動画を確認してアドバイスをしてくれます