犬を散歩させている人の多くが間違ったリードの使い方をしています。リードって、犬の行動を制限したり、意のままに犬をコントロールするための道具ではないのですよ。

リードの使い方ひとつで、犬の行動はガラリと変わります。犬が人間社会で暮らすためには、リードは必ず必要なものになりますので、正しい使い方を学びましょう。

リードの使い方ひとつで犬が変わる

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飼い主さんと一緒に犬の訓練をしていて飼い主さんによく言われる一言はこれ。

「うちの子なのに、先生がリード持つだけで違う犬みたい!」

飼い主さんは、私が魔法使いか何かのように驚かれますが、私は犬におまじないをかけている訳では無いですし、犬を震え上がらせるような恐ろしいオーラが出ている訳でもありません(多分・・・)。

私と飼い主さんとの違いはただ一つ、リードの使い方だけです。それでは、間違った正しいリードの使い方と、正しい使い方について書きますね。

間違ったリードの使い方

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犬にリードを付けた瞬間、飼い主さんと犬との心のつながりが無くなり、リードでしか犬をコントロールできなくなってしまうケースをよく目にします。

リードが付いていなければ、自分の方に呼び寄せたい時には「ポチ、おいで!」と言って呼び寄せるはずのに、リードが付いていると黙ってグイっとリードで引き寄せるだけになってしまう。

飼い主さんの中での「リードの認識が、「犬をコントロールするための道具」になってしまっている証拠です。

また、あちこち匂いを嗅ぎたかる犬を引きずって連れて行ったり、道ですれ違う犬が気になって仕方がない犬を引っ張って離れさせたりと、「犬の行動を制限する道具」として使ってしまっている。

リードの先頭を犬がゼェゼェ言いながら歩き、後ろを飼い主さんが必死で引っ張っている「綱引き散歩」。これに勝る悪癖はありません。引っ張られたら引っ張り返すのが生き物の反射神経です。

犬が引っ張る→飼い主さんが引っ張り返す→犬はもっと引っ張る→お互い限界 もう、この時点で犬の思考なんて停止しています。

もうお分かりだと思いますが、リードは、「犬をコントロールするための道具」でも「犬の行動を制限する道具」でもありません。

こういったリードの使い方をすることで、しつけとしての効果がないばかりか、犬の問題行動の原因にもなってしまいます。 リードの間違った使い方が原因で、散歩中の無駄吠えが悪化してしまうケースについて記事を書いていますので、そちらもあわせて読んでみてくださいね。

犬が散歩中に吠える原因、実は〇〇なんです。しつけSOS!

正しいリードの使い方

では、リードはどのように使うのが正しいのでしょうか? 答えは、「使わないのが正しい」んです(笑)。まぁ、極端な話ですけれどね。

本当は、日本では、しつけがされた犬であってもリードなしで散歩をすることは条例により禁止されていますから、リードは付けなければいけません。正確に言えば、「リードで繋がっていることを意識しない」でいることが正しいのです。

きちんとしつけが出来ていれば、リードなどなくても人と犬はコミュニケーションを取る事ができます。ですから、飼い主さんが気合いを入れて学ぶべきところは、しつけの基本である主従関係を築く事コミュニケーションの取り方を教えてゆくことです。

これが出来ていないから、リード頼りの扱いになってしまい、犬も人もコミュニケーションを取ろうとする意欲さえなくしてしまうのです。

ただ、やはりしつけを教える期間中は「ルールを教えるための道具」として、リードはそれなりに活用します。何も知らない犬をノーリードで連れ出したら、走り去ってどこかへ行ってしまうのが関の山で、それこそコントロールもなにもありませんからね。そういった意味での、リードの正しい使い方をお教えしましょう。

先ず、「必ずたるませた状態を保つこと」。これを常に意識することを忘れないでください。私が行ったアメリカの専門学校では、何をするにも”loose leash!(リードはゆるく!)”が合言葉でした。

リードを使って犬に何かを伝えたいときには、パツンと一瞬だけ、リードを引きます。ムチを打つときのような感覚です。犬は、一瞬だけ首輪に刺激を受け、「ん?」と思う訳です。「トン」と肩を叩かれるようなイメージです。

犬が「ん?」と思い飼い主さんに意識を向けたら、そこで「何をしてほしいか」を伝えてください。「こっちにおいで」なのか、「こっち曲がるよ!」なのか、「ちょっとお座りして待ってて」なのか、その時々に合わせて指示を出してあげます。

犬が従わずに、また歩き始めたら、再度「パツン」。 犬が間違った判断をした場合には「パツン」。犬が正しい判断をするまで続けます。最終的に犬が正しい判断をしたら、たくさん褒めてあげてください。それだけです。

言葉にするととてもシンプルなのですが、なかなか犬が正しい判断をしてくれない、難しいと感じるかもしれません。そんな時には、普段から家で言葉を使ったコミュニケーションが出来るように練習をしてみてください。

色々なリード

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空前のペットブームで、色々な種類のリードが販売されていますね。どれにしようか、迷ってしまうと思います。

私が散歩用に使っているのは、50㎝もない本革の短いリードです。散歩というのは飼い主と歩くことが最大の目的なので、あちこちクンクン嗅がせたり、排泄させたりは基本的にしませんので、ごく短いリードで十分です。

素材は本皮が断然おすすめです。最初は硬いですが、使っているうちに柔らかく、手に馴染むようになります。

たまに、とても短いリードを使って、形的には「犬が飼い主のそばを歩く」ことが出来ているのに、リードがピンと張り、結局綱引きになってしまっているスタイルで散歩をしている方を見かけます。これ、意味ないですからね。リードは緩く持って、飼い主のそばを歩くという判断は犬にさせるようにしてくださいね。

ただ、しつけ訓練中に「パツン」を伝える用途としては、1m~1.5mくらいの長さはあった方が使いやすいです。長くても取り回しがしやすい位の、細さ・軽さ・強度があるものが良いでしょう。

すると、やはり必然的に本皮のリードに選択肢が絞られてきます。本革であれば、幅1cm位の細いリードでも、大型犬を扱う事ができる位の強度があります。細ければ軽いですし、長さが必要ない時にはまとめて手のひらで握ることもできます。

訓練用としては、スリップリードもおススメです。首輪とリードが一体型になったもので、引っ張ると首がキュっと閉まる仕組みになっています。「パツン」と引いた時に、犬に刺激が伝わりやすいのがメリットです。(詳しくは、犬のしつけグッズいろいろをご参照ください)

よく、大型犬用の太~いリードが売られているのを見かけますが、アレ必要ないですよ。馬じゃないんだから(笑)。太すぎてスムーズな取り回しが出来ないし、重すぎて「パツン」の刺激が強くなりすぎます。

また、よく見かけるけれど散歩用のリードとして使ってはいけないのは、伸びるリード。飼い主さんとのコミュニケーションを大事にしながら歩くべき散歩で、半径何メートルも行動範囲要りません。犬に飼い主さんと一緒に運動をしている意識があ無くなってしまいます。

第一、引っ張らないと伸びないので、「リードは緩く」の鉄則が破られてしまいます。飼い主さんにとっては便利な道具だとは思いますが、飼い主さんの傍を歩くことが出来ない犬と伸びるリードの組み合わせは、単純に「野放しの範囲を広げる」だけです。

散歩に関しては、下記の記事でもう少し詳しくお話をしていますので、ぜひ読んでみてください。

犬のしつけは散歩から

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(最終更新 2018年3月7日)

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