散歩のしつけ

犬が散歩中に吠える原因、実は〇〇なんです。しつけSOS!

飼い主さんの意図とは裏腹に、お散歩中に出会う人や犬にワンコラワンコラ吠えちゃう犬、多いですね。飼い主さんが「うちのバカ犬が吠えて・・・」なんて言葉をよく耳にしますが、実は原因も解決方法も意外と単純なんです。しつけ直すなら、吠えている歴史が短い方が簡単ですので、ぜひ今日から試してみて下さい。

散歩中の無駄吠えの大半はリードの使い方が原因

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タイトルの「犬が散歩中に吠える原因、実は〇〇なんです。」の〇〇に入るのは、何でしょう?「ストレス」ですか? 「しつけ不足」ですか? 答えは「「飼い主さんのリードの使い方」です。もちろん基本的なしつけ不足や社会化不足なども要因ですが、そのような要素を「散歩中に吠える」という形でエスカレートさせてしまっているのは、飼い主さんのリードの使い方なんです。

お散歩中にリードをグイグイ引っ張りながら歩き、すれ違う犬に向かって吠えかかる犬ってたくさん見かけます。 そんな犬を散歩している飼い主さんが、吠えて興奮MAXの犬を無理やりズルズルと引っ張って、道を変えて行ってしまう姿というのを見かけます。

こんな光景を見ると思い出すのが、警察犬の警戒(犯人に飛びかかる)の訓練です。みなさん、警戒の訓練の仕方を知っていますか?  警戒の訓練は、犬を短いリードでつなぎ、リードが届かないギリギリのところで犬を挑発するんです。リードで繋がれ挑発された犬は届かない相手に対して興奮を募らせ、やがてそれが攻撃的に変わったところでハンドラーが犬を放すんです。こうした訓練が、明確な攻撃の意志を持って猛然と犯人に向かって行く犬を育てるのです。

なぜこの話をしたかわかりますか? 理由は、 吠える犬を背後からズルズルと引っ張ってゆく行為は、まさにこの警戒犬を育てる訓練方法を実践しているのと同じだからです。 もちろん、警察犬は警戒に加えて服従訓練のしつけもしっかりと入っていますので、ハンドラーの意に反して攻撃をしてしまうような事故にはなりませんが、これが一般の飼い主さんが飼っている犬だったらどうでしょうか。ちょっと怖いですね。

もちろん、結果的に吠えて引っ張る事になってはいるけれど、そもそも最初から吠えなければこうはならなかったと反論したい気持ちは分かります。では、リードの使い方云々以前に、犬がなぜ散歩中に吠えるのか、その理由について少しお話しましょう。

散歩中に犬が吠える原因 2つ

散歩中に犬はが吠える原因には大きく分けて2つあります。

警戒心
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元々警戒心の強い犬や、社会化が出来ていない犬、基本的なしつけ(主従関係)の出来ていない犬は、知らない人や犬に対して反射的に警戒します。これは自体は悪い事ではありません。警戒した際に、リーダーである飼い主さんが「警戒すべき相手ではないよ」という事を態度で伝えてあげれば、過剰に反応することはないはずなのです。

ところが、飼い主さんは犬を安心させる代わりに、火に油を注ぐような対応をしてしまううことが本当に多いのが現実です。日本人は元来礼儀正しいですので、人や犬とすれ違う際に自分の犬が人様のご迷惑にならないようにとの配慮から、犬を引っ張って遠ざけようとしてしまうんです。

犬は、これを敏感に感じ取り、元々の警戒心も手伝って「お、怪しいやつなんだな」と判断してしまいます。 最初のうちは素直に引っ張られていた犬も、そのうち自信がついてくると、「飼い主と一丸になって闘ってやるぜ!」というスイッチが入るようになってしまいます。

こうなると、もう悪循環です。飼い主さんも、「うちの犬は吠えるから」と、犬や人が視界に入っただけで緊張して、リードを持つ手に力が入り、無意識にそれまでより強く犬を引いてしまいます。 これをリードを伝って感じた犬は、「さぁ、怪しい人が来るから準備しなさい」というメッセージとして受け取り、がぜんやる気で吠えまくるのです。 簡単に言えば、「吠えるようにしつけている」ようなものです。

 

 

好意

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一方で、元々警戒心が低く、快活な犬の場合には、犬や人とすれ違った際に「オレここにいるよ!!」「ちょっと挨拶させてよ!」「こっちこっち!」と喜びの表現としてワンワン吠えている犬もいます。相手に興味があって、匂いを嗅いでみたくて、是非とも正体を知りたい。でも飼い主さんがリードで制限するから、相手のいるところまでたどり着けない・・・・。 これって消化不良な気持ちが募りますよね。

飼い主さんの気持ちも分かります。 相手の人が犬好きかどうかわからないし、犬であれば好意的かどうか分からないし、挨拶させたらウチの犬がどう出るか分からないし、もしかしたら喧嘩しちゃうかも知れない・・・と色々不安があって、近づけさせるのは躊躇してしまうんですね。

この段階であればまだ、万一リードが放れて相手の犬や人にご挨拶に行ってしまっても、大きな事故にはならないでしょう。しかし、興奮状態をリードで制限することを繰り返していると、前述の警戒犬の訓練のように、いずれその興奮が敵意に変わる時が来てしまいます。 好意が敵意に変わる前にしつけのし直しをしなければなりません。

散歩中に吠える犬を直す方法

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吠えている原因が「警戒心」であっても「好意」であっても、散歩中の無駄吠えを直す為にやらなければいけないのはひとつです。しつけの基本でもある、 リードの正しい使い方を学習し、引っ張らせない散歩をする事です。引っ張らずに歩き、どんな状況でもリードをゆるく持つことが出来れば、もちろんお散歩がラクで楽しいものになりますし、普段の生活でもプラスの効果がたくさんあります。

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(最終更新 2023年12月20日)

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