可愛いチワワに囲まれて生活って幸せですよね。多頭飼いに憧れて飼い始めたものの、しつけってけっこう大変。苦労されている方も多いのでは?
そんな方にお届けしたい内容となっています。多頭飼いのしつけにはプロのお話を聞くのが一番です。ドッグトレーナーさんに聞いてみましょう。
性別・年齢 | 男性・56歳 |
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家族構成 | 妻 子供2人(娘1人、息子1人)娘は大学生の為1人暮らしをしていて家にいない。息子は高校2年生で家にいる |
住まい | 戸建て |
犬種 | チワワ |
何頭? | 3頭 |
悩み | 多頭飼いに憧れて飼ったはいいけど、お世話が大変。みんな個性があり、うまくしつけられない。 |
飼った経緯 | 多頭飼いに憧れて |
チワワ多頭飼いのしつけに苦労するのは何故か
可愛いけどいたずらはするし、吠えるし、犬同士がケンカもします。もうどうしていいのか…
ちなみに、チワワが3頭です。みんな性格が違うので、しつけの仕方も分かりません。
どんな時に吠えたり、喧嘩をしたり、困ったことが起きてしまうのか、詳しくおしえていただけますでしょうか?
あとは、それぞれのチワワちゃんの性別や年齢、性格なども教えてください!
2頭目はメスで、今度3歳になります。女の子なのにすごくやんちゃで、気が強いし、トイレシーツをビリビリにしたり、とにかく物を壊します。注意しても全然聞きません。それと、家に迎えた頃から、1頭目の子にグイグイ行って、立場が逆転している感じがします。
3頭目は、もうすぐ1歳になるメスです。明るくて可愛いし、1頭目の子とは仲が良いですが、2頭目の子と相性が悪く、すぐ喧嘩をします。あとは、この子が一番吠えます。特に、チャイム音や来客の時がひどくて…この子が吠えることが、あとの2頭に影響がないか心配です。
同じ犬種でも、みんな全然違う性格ですよね。犬も人と同じで、性格も個性があるので、そこを踏まえて対応していけると良いですよ!では、詳しくお答えしていきますね。
まず、一緒に飼っているワンちゃん同士が喧嘩をしたり、いじめなどが出てきてしてしまうのは、犬同士の間で上下関係の諍いがあることが考えられます。
犬たちの間に明らかに力の差があるのであれば、弱い方は自主的に降伏し、関係が成立した後は犬の間でいさかいは起きない事がほとんどです。
それが、弱い犬の方に、「降伏したくない」、「力の差を認めたくない」と言ったような、諦めきれない要素があるのだとすれば、原因は飼い主さんにある可能性があります。
飼い主さんが、無意識に弱い犬の方を「守ろう」としたりしていませんか? ケンカをして叱られるのは、強い犬のほうだけになっていませんか?
弱い犬のほうも、飼い主さんがいる前では、自分の方が明らかに「上位のもの」として扱われていれば、自分が下だと認めたくない気持ちになります。
出血するほどにやられてしまう弱い犬を保護しないことで、苛めを認めるような、そんな気持ちにもなってしまうと思います。
しかし、犬と人間では違った本能をもち、群れのルールが違うことを飼い主さんが理解しなければいけません。
多頭飼いをしている場合、リーダーにとって群れの犬たちはあくまで皆平等です。
自分が一番上にいれば、群れのメンバー内での上下関係は関係ないんですね。どっちが上の順位であるべきだとか、そういう事には関わりません。
ケンカに発展するには、必ずキッカケがあります。キッカケを作った方も、それに反応して応戦した犬も、どちらもルール違反を犯していますので、リーダーからの制裁を受けるべきなのです。
飼い主さんがきっちりと群れを引っ張っていくことで、最初はお互いに「ガマン」して一緒にいた犬たちも「うちのリーダー超かっこいいよね、頼りになるよね」という共通の認識のもと仲良くできるようになってきます。
ぜひ頑張ってくださいね!
多頭飼いの場合には、飼い主さんがそれぞれの犬との間に主従関係を作り、ルールを作ってあげること!
まずは一頭ずつ訓練し、飼い主さんが群れのリーダーであることを教えましょう。
チワワ多頭飼いのしつけに大事なのは主従関係
問題だけを解決しようとするのではなく、飼い主さんの家族の中で、きちんとしたリーダーになっていけるよう、がんばりましょう!
まず無駄吠えですが、飼い主さんのおっしゃる通り、多頭飼いの場合、誰かが吠えると他の子も吠えやすくなってしまう可能性が高くなります。
早めに対処していきたいですね。
お話を伺う限り、縄張り吠えだと推測されます。
過剰な縄張り意識は社会化不足が原因の一つではありますが、「変な奴が来た!!!」と反応したときに「変な人じゃないから黙りなさい」という飼い主さんの言葉が耳に入り、チワワちゃんに聞く姿勢があれば、制止することが可能です。
落ち着いた状態で来客を観察できる機会が増えてくると「変な人じゃなさそう」と自分から分かるようになります。
興奮状態であっても「ダメ」の一言がきちんと聞く姿勢を作るため、しっかりと主従関係を築いていきましょう。
自分より上の立場の存在から注意されれば効果はあるのですが、そうでない場合ですと「うるさいな」と思われてしまうだけで、効果はありません。
まずは、注意をきちんと聞かせられるような関係を築くことを目標にしていきましょう!
関係がきちんとできた上で注意をすれば「この人がダメって言っているからやめよう!」と学習しやすくなりますよ!
これまで自由にさせてきましたが、実践できるところから始めていこうと思います!
最後になりますが、訓練を始める段階では、一頭一頭、別々で接していく時間を作ってあげてください。飼い主さんと一対一でお散歩したり、遊ぶ時間を作ったり、なんでも良いです!
吠えてしまったり、いたずらしてしまいそうな時にも一対一であれば即座に対応できますし、「パパと一緒に遊ぶの楽しいな〜」と、プラスの気持ちが働くので、良い関係が築きやすくなりますよ!
最後に チワワ多頭飼いは主従関係構築で解決する
1頭目・・・自立心を養うために基礎訓練、応用訓練をする→飼い主さんが訓練する場合、最低4ヶ月くらい
2頭目・・・まずは訓練を通して主従関係を築き、飼い主さんの言うことを聞きやすい気持ちに変えていく。その訓練中の注意がきちんとできて、きくようになってきたら、普段の注意がきくはず。最低3ヶ月くらい。
3頭目・・・訓練で主従関係を築き、リーダーである飼い主さんがいれば問題ないことを理解させる。こちらも最低3ヶ月くらい。