柴犬は、とても人気な犬種ですが、和犬は少し難しいところがあります。
見た目はとても可愛いんですが、凶暴な一面もあります。その時の対処方法をご案内しているので、ぜひチェックしてください。
性別・年齢 | 男性・41歳 |
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家族構成 | 子供2人 娘(中学生)と息子(小学生) |
住まい | 戸建て |
犬種 | 柴犬 |
何頭? | 1頭 |
悩み | 飼っている柴犬が凶暴な所がある。子供たちに散歩を任せられない |
飼った経緯 | 片親なので、子供たちに楽しい思いをしてほしくて飼った |
柴犬が凶暴と感じたら
うちで飼っている柴犬が凶暴で困っています。この子が元々こういう性格なのか、しつけで直るのか分からないので、教えてほしいです。
子供たちも怖がってしまっています。
なるほど…柴犬が攻撃的になってしまったのですね。普段はどんな様子でしょうか?
落ち着いていることもありますか?
噛まれたのは僕なので、まだ良いのですが、他の人を噛んでしまうかもと思うと気が気じゃなくて…
それに、中学生と小学生の子供は怖がってしまって、お世話もまともにできません。
柴犬が凶暴になると聞いたのは最近です。これ以上悪化しても大変なので、手放すことも考えましたが、大切な家族ですし、保健所に連れていけませんでした。
少しでも改善するのであれば、なんでもします。色々アドバイスいただけないでしょうか?
柴犬が凶暴になるとお聞きになったとのことですが、柴犬=凶暴な犬種というわけではありません。ただ、独立心が旺盛で意志が強いため、気に入らないことはとことん気に入らないので、扱い方によっては攻撃性を引き出しやすい犬種とは言えると思います。
長年の訓練士経験から、洋犬に比べると野生味にあふれ、洋犬ほど「ベタベタと構ってもらえる」ことに喜びを感じず、むしろ、そのようなコミュニケーションをしつこい、鬱陶しいと感じる子が多いと感じます。
飼い主さんは愛情をかけているつもりでも、犬の意思を無視して構いすぎるのはよくありません。
一方で、あまりに構わなすぎると、独立心がさらに大きくなり、一人でも全然平気な犬になってしまい、家族が群れの一員ではなく外部の存在になってしまうため、更に攻撃の対象になってしまう側面も持っていると思います。加減が難しい犬種と言えると思います。
うちの柴犬は突然噛んでくるので避けようがなく、噛まれると流血するほどの怪我をしてしまいます。隣の家のチワワも噛むと聞きましたが、とても吠える犬なので噛むだろうと容易に想像がつきます。
何か違いがあるのでしょうか?
通常であれば「それ以上来ないで」「怖い、やめて」などという気持ちを、早い段階で表現するため、人間から見ても「近づかないほうが良い」というのが分かりやすいです。
逆に柴犬は、ギリギリまで涼しい顔で平静を装い、警告なしに射程範囲内に入ったものに対して噛むという行為をする子が多いです。
それは、相手が犬でも人でも同じです。
また、上記と同じ理由で「警告噛み」をあまりしません。噛むと決めた時には、フルパワーで噛んでくるので、大きな怪我になりやすいと言えます。
大切な家族ですので、攻撃性をなくして仲良く暮らしたいと願っていますが、今後はどのようにしていったら良いでしょうか?
柴犬の凶暴を直す訓練
攻撃的な行動を取るようになってまだまもないとのことですから、今から人と触れ合うことの喜びを教え、「いやだ」と思ってしまっている事を「好き」に変えていく訓練が効果的です。
おやつ、ボール、ひっぱりっこ遊びなど、ぽちくんが目をキラキラさせることです。
それを見つけたら、「嫌いなこと」と「好きなこと」を1:9の割合でペアにしてふれあいを進めます。
例えば、「おやつを5粒与え、頭をチョンと触り、おやつを4粒」といった具合です。「チョンと触られる」ことに抵抗がなくなってきたら、「ぽんぽんと撫でる」に変えていきます。プロセスを急ぎすぎないことがコツです。
このような練習をすることで、触られることに抵抗も少なくなりますし、飼い主さんとの時間を楽しみにするようにもなります。
子供たちと一緒にやっていっても問題はないでしょうか?
ただ、難しいところはAさんがきっちり主導権を握りましょう。
これを続けていけば良くなりますか?
ポチ君が飼い主さんとの時間を楽しみにするようになってきたら、今度は基礎訓練も教えましょう。攻撃的な子に特に重要なのは「まて」と「来い」の二つです。
「待て」を通して教えることは「我慢する」こと。
「来い」を通して教えるのは「自分の主張よりも飼い主の要求を優先すること」です。
ただ、攻撃的な犬の訓練は危険も伴います。訓練をする過程で犬が抵抗を示し、噛まれてしまうことがあると、むしろ状態を悪化させてしまうこともあります。
直接指導をしてくれる訓練士と一緒に行うのが安心です。
信頼できる訓練士を探して、家族全員で楽しみながら取り組んで行きたいと思います。
ぜひ頑張ってください!
最後に 柴犬の特性を理解して愛を持って接する
時間をかけてゆっくりと行うことが大切になってきますので、時間的な目標は設定せずに、愛犬のペースに合わせて進めることが解決への近道です。